UE5では「Vector + Vector」が廃止され、Add / Subtract などに統合された話

Unreal Engine 5 を触っていて、Blueprint 構成に違和感を覚えた方も多いのではないでしょうか。
その代表例が 「Vector + Vector」ノードが見当たらない という点です。

結論から言うと、
UE5では「Vector + Vector」という名称のノードは廃止され、
代わりに「Add」「Subtract」「Multiply」「Divide」といった汎用ノードに統合されています。


UE4までの仕様

Unreal Engine 4 までは、Blueprint でベクトル演算を行う際に、

  • Vector + Vector
  • Vector - Vector
  • Vector * Float

といったように、型が明示された専用ノード が存在していました。

そのため、
「ベクトルを足す=Vector + Vector」
という直感的な理解がしやすい構造でした。


UE5での変更点

UE5では Blueprint ノードの設計思想が見直され、
型ごとの専用ノードは廃止 されました。

現在は以下のような形に統一されています。

  • Add
  • Subtract
  • Multiply
  • Divide

これらは 型依存ノード であり、

  • Vector + Vector
  • Float + Float
  • Int + Int

など、接続されたピンの型によって自動的に挙動が変わる 仕組みです。


「Vector + Vector」が見つからない理由

UE5で「Vector + Vector」を検索しても出てこないのは、
ノードが削除されたのではなく、名称と設計が変更されたため です。

正しい使い方は以下の通りです。

  1. Vector ピンからドラッグ
  2. 「Add」と検索
  3. 表示される Add ノード を使用

すると、
自動的に Vector + Vector の演算として動作します。


なぜこの仕様に変わったのか

この変更には明確な理由があります。

  • ノード数の削減
  • Blueprint の統一性向上
  • 型推論による柔軟な拡張

特に UE5 では Blueprint をよりプログラムに近い抽象度で扱う 方針が強くなっており、
C++ 的な「演算子の共通化」に近い設計へ移行したと考えられます。


初心者が混乱しやすいポイント

UE4 の情報や古いチュートリアルを参考にしていると、

  • 「Vector + Vector が存在しない」
  • 「検索しても出てこない」
  • 「自分の環境がおかしいのでは?」

と感じやすいですが、
これは仕様変更であり、正常な状態 です。

UE5では
Add = Vector + Vector(Vector同士を繋いだ場合)
と理解して問題ありません。


まとめ

  • UE5では Vector + Vector ノードは廃止
  • Add / Subtract / Multiply / Divide に統合
  • 接続された型によって自動的に挙動が変わる
  • UE5の仕様として正しい動作

UE5の Blueprint は、
「ノード名」よりも「接続される型」が重要な時代に入っています。

古い情報に惑わされず、
UE5基準の考え方 に切り替えていきましょう。

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